民主党 中野区議会議員 中村延子 なかむらのぶこ

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名義:中村延子後援会
2022.12.15

第4回定例会が閉会しました

12月12日で中野区議会は第4回定例会が閉会しました。
最終本会議には、令和4年度中野区補正予算(第7次)も上程され、会派を代表して賛成討論を行いました。以下、討論の原稿となります。



上程中の第81号議案令和4年度中野区一般会計補正予算について立憲民主党・無所属議員団の立場から賛成討論を行います。
はじめに、中野区子育て世帯生活応援給付金は、急激な物価高騰の状況下における支援として、18歳以下の子どもを育てている家庭に1人あたり2万円を給付するものです。第3回定例会決算特別委員会で私たち会派から区の子育て支援における所得制限に対する考え方を問うたのち、所得制限撤廃に関する意見書を提出し賛成多数で国に送付されました。さらに今回、区が所得制限なしでこの給付金事業を実施されることは大変評価をしています。対象の方になるべく早期に給付できるよう、事務手続きの工夫をお願いします。

この補正予算には、第6号補正に続き、光熱費高騰に伴う事業者支援も盛り込まれています。急激な物価高騰に見舞われている中、こうした支援は評価します。状況は流動的なため、引き続き注視し、必要な支援の検討を求めます。

 帯状疱疹ワクチンの任意予防接種費用助成については、50歳以上の区民に対し、帯状疱疹ワクチンを接種する費用の約半額を補助するものです。コロナ禍で帯状疱疹に罹患する方が増えていると言われている中で、この助成制度を始める事は評価します。帯状疱疹ワクチンへの接種助成事業開始は23区で2番目となります。これだけにとどまらず、今後も中野区が公衆衛生施策全体として先進的な取り組みを先んじて実施していただく事を求めます。

中野第一小学校跡施設給食室等改修工事実施設計業務委託は、中野本郷小学校建て替えの仮校舎として令和6年4月供用開始に間に合わせるため、設計の方法や内容の変更をせざるを得なくなり必要になったものです。しかし、その後の工事期間を考えると決して余裕のあるスケジュールではありません。学校整備は子どもや地域への影響が非常に大きな事業です。遅れることが絶対にないよう、現状の想定スケジュールを遵守し、子どもたちや保護者にこれ以上の負担が及ばないよう求めます。中野第一小学校は令和3年4月に新校舎へと移転しており、令和3年度中に先んじて給食室の対応が出来たはずです。空白期間が生じてしまった事を検証し、今後の学校整備事業に生かすことを求めます。

最後に中野駅新北口駅前広場整備事業についてです。こちらは新北口駅前広場のペデストリアンデッキの設計・施工のうち、JR東日本に委託する部分について令和5年1月に実施設計に着手する必要があることから、総額4億4330万円の債務負担行為の設定を行っております。鉄道近接の特性がある事業であることからJR東日本に委託をすることは一定理解しますが、それにより4億余の実施設計費が入札を必要とせず、競争の原理が働きません。だからこそ、J R東日本から提示された実施設計費を十分に精査しなければなりません。
建設委員会での議論では、JRに提示された金額の精査はむずかしいので、成果物としての設計書が出てからチェックをすればいいという主旨の答弁はおよそ適正な予算編成を行っていないのではないかと懸念を持たれ、また4億円もの予算にも関わらず他事例の調査もしていないことが明らかになるなど、全体を通じて区から十分な説明がなされたとは言いがたく、補正予算に対する態度を左右するような答弁も見受けられました。今回の建設委員会における補正予算の審議内容は重く受け止め、今後の予算の編成に当たっては明確な積算基準を示すと共に、本事業の進捗状況については議会に丁寧な説明をすることを強く求めます。

 以上を申し上げて賛成討論と致します。