民主党 中野区議会議員 中村延子 なかむらのぶこ

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名義:中村延子後援会
2017.12.16

平成30年度予算要望を致しました



11月27日、民進党議員団として平成30年度予算要望を行いました。
以下が区長へお渡しした予算要望になります。

平成30年度中野区予算要望 

平成28年度決算の各種財政指標は健全性を確保しており、また基金残高は過去最高の676億円となりました。しかし、法人住民税の一部国税化やふるさと納税の影響で一般財源は減少しており、また高齢化の進展による社会保障費の増加など、区財政の行き先は楽観視できません。
世界では、米国第一主義を貫く米国大統領が誕生し、核実験やミサイル発射を繰り返す北朝鮮との関係は一触即発状態となり、東アジア情勢は不安定なものとなっています。中東やアフリカのみならず、欧州やアメリカも含む世界各地で、気候変動のマイナス影響や社会・政情不安が続く中、不透明感は増しています。
このような先の見通しを持ちづらい状況にあっては、区政には一定の財務規律を保ちつつ、区民の感覚・生活実態を十分に把握しつつ、区民の生活を支える施策、区の持続可能性を高める施策をしっかりと進める必要があります。特に未来への投資としての子育て支援・教育施策については、より一層の予算をかけて取り組むべきです。
こうした観点から、民進党議員団として、下記の事項について平成30年度予算に反映されるよう要望致します。

 

  1. 公正・公平な中野を目指して 

    ・特別区民税、国民健康保険料をはじめ、すべての区債権の収納率向上
    債権の一元管理による効率的な徴収の取組み          
    差押えを基本とした滞納対策
    国民健康保険の適正化(二重加入や未加入問題)の解消    
    ・税金のムダづかいを正す事業評価手法の改善
      公共サービスのフルコスト計算による事務事業診断
     委託事業全般のコストと効果の検証と公開
    外部評価委員会のあり方の見直し 

   ・透明性のある持続可能な区政運営
   予算編成過程の透明化
   施設整備の見積りの透明化

   ・良質な公共サービスの提供
   「公共サービス基本法」を踏まえ、契約する民間企業・団体の労働
   条件の調査(労働モニタリング調査)
   上記の調査から、適正な労働条件確保のため、「公契約条例」の制定
   効果的な職員育成システムの確立、並びにメンタルヘルス対策

 

  1. 子どもを産み育てたい中野を目指して
    ・妊娠・出産・子育てトータルケア事業の充実
    対象者の声の把握と事業内容改善への活用
    面談を行えなかった方への追跡調査                          
    ・保育園・学童クラブの待機児童の解消と質の向上
    研修制度の充実や更なる保育士確保への取組み         
     休日・一時・病時保育や医療的ケアが必要な子どもの保育等、
    多種多様な保育ニーズへの対応                      

  ・地域力を活かした子育て支援の充実
   生活圏内での乳幼児親子の活動の場の確保
   子育て支援に取り組む地域の団体への支援

  ・公教育の充実
   
学力向上の取組みの強化(少人数指導・習熟度別指導)
   体力向上の取組みの強化(部活動支援・外部指導員の一層の活用)
   2学期制の検証
   老朽化した学校施設全般の改修
   校割予算の増額と教育費の充実
   校舎建て替えによる生活圏内を越えない仮校舎への通学の検討
   国際理解教育の継続および充実(区内大学への留学生との連携など)
   学校給食の公会計化、もしくは無償化

  ・安心して子育てできる環境作りの推進
   
学校生活に課題を抱える児童生徒の支援
   (スクールカウンセラー・ソーシャルスクールワーカーの増員など
   いじめ脱傍観者システムの導入(STOPitなど)
   巡回指導の充実をはじめとする手厚い特別支援教育
   就学前教育の充実
   児童相談所の区への移管移設に向けた万全の体制確保
   (仮称)総合子ども支援センターと適応指導教室の切離し      
    
子どもの貧困の実態把握と必要な対策の実施
   就学援助制度の支給認定基準を生活保護基準の1.15から1.2へ戻す
   区内の子ども食堂活動への支援                        
    
子ども医療費助成制度の検証
   少子化の原因を踏まえた出生率向上対策
   不妊治療の助成制度創設
   区としての幼児教育実践の場の維持        
    
祖父母世代向け子育て実践方法の啓発ブックレット作成

  1. 安全・安心の中野を目指して
    ・自然災害等に対する脆弱性の克服と地域防災力の向上
    密集市街地・狭隘道路の整備、オープンスペースの確保
    木造住宅耐震改修助成制度の創設
    高齢者・障害者世帯を対象とした耐震シェルターなどの設置費用助成の検討
    被災者支援システムの導入                            
    災害時の区内在住外国人への情報提供体制の整備
     実効性ある災害時避難行動要支援者への避難支援等の取組みの強化
    避難所機能の充実
    被災地復興支援の継続と、支援活動で得られたノウハウの区防災施策への活用

  ・地域防災力の向上
   
青色灯防犯パトロールカーのあり方の見直し
   防犯カメラに関わる費用負担の公平化

  ・公的支援を必要とする人を救う仕組みづくり
   
生活保護の適正支給と受給者への自立支援、就労のためのきめ細かな支援
   生活保護の不正受給根絶と医療扶助のチェック徹底
   ケースワーカーの負担軽減と現場体制の見直し

  ・地域包括ケア体制の確立
   
中学校区単位で基本的な福祉サービスが受けられる体制の整備
   地域の人材資源や区内の民間事業者の積極的な発掘・活用
   改正介護保険法施行に伴う介護サービスの維持・拡充
   すこやか福祉センターを拠点としたアウトリーチによる支援の強化
   介護と育児のダブルケアを抱える方への支援         
    
グリーフケア体制の整備                         

  ・がん対策
   
子宮頸がん検診の細胞診とHPV検査の併用検診の実施
   がん検診の受診対象者全員の受診券の送付
   子宮頸がん検診の全対象者に対する受診勧奨実施(21歳~39)
     
受動喫煙防止施策の実施              

  ・メンタルヘルス対策
   
メンタルヘルスの正しい知識の普及と相談機関の周知
   自殺対策基本計画の策定                               

  1. 住んでよかったと思える中野を目指して 

  ・住環境の基盤整備
   
ファシリティマネージメントの早期策定と、それと連動したデマンド
   交通の検討
   中野駅西口と南北通路デッキ整備の着実な推進
   西武新宿線連続立体交差化事業の着実な推進と野方以西への実現
   東中野駅東口バリアフリーの早期実現
   透明性を確保した新庁舎整備
   地域理解を充分に踏まえた学校跡地利活用の取組み
   民泊の実態調査と違法な民泊の根絶
   住民生活の質の確保を前提とした民泊の在り方の検討                   
     
羽田空港機能強化に伴う区民の安心・安全の確保
   地域ニーズ、住民要望に応えた学校跡地の活用と考え方の早期提示       

   ・働く世代が余暇を楽しめる環境整備
   
街の緑化・美化の推進
   「できない公園」から「できる公園」へ(キャッチボールができ・動物にもやさしい魅力と特色ある公園整備)
   図書館の蔵書の充実、学校図書館の地域開放
   区民が文化・スポーツに親しめる環境作り

   ・地域や住民自身の活動の支援
   
改正NPO法に対応した、新寄付税制への条例改正
   昭和活動区民センターの現地建替え整備
   実効性のある商店会活性化支援

   ・国際交流の推進
   
幅広い海外自治体との交流と民間交流の支援
   オリンピック・パラリンピックを身近に感じられる取組みの充実

   ・区民の区政参加促進
   
投票率向上に向けた取組みの強化
   若年層への主権者教育の実施
   意見交換会・対話集会・パブリックコメントの活性化