インターン日記②
「黒くなったね。」武蔵野大学2年 穐山友加里
初めまして。武蔵野大学政治経済学科2年生の穐山友加里と申します。穐山と書いて『あきやま』と読みます。『かめやま』ではありません。生まれて20年間、初年度や初対面の時に、毎度間違えられては『あきやまです。』と訂正することがくせになったのか、かめやまさんと呼ばれる度に、反射的に訂正をしてしまいます。どうしたらちゃんと呼んでもらえるのか、これは私の一生の課題ですね。名字が変わるまでは…。
そんな私は、夏休み明け、友達に口をそろえてこう言われました。
『え、黒。すごい焼けたね。』
年頃の娘に向かってなにを言うかこいつらめ。と思いましたが、それもそのはず。自分でもびっくりするくらいまっくろになっていたのですから。
私はこの夏、海にもプールにも行っていません。すべて、インターン活動の賜物です。いつも日差しを気にしてしっかり日焼け対策はしていたつもりだったのに、全然意味がありませんでした。私はこのインターンに、この夏休みに自分を成長させたい、チャレンジをしたいと思って参加させていただきました。議員さんのお仕事は、駅頭や議会など、すごく派手な仕事だとずっと思っていましたが、私がこのインターンを通して感じた印象はむしろ逆でした。一日に何千枚も自分の手と足でポスティングをしたり、ポスターを貼るために何件も回ったり。駅頭では朝5時に家を出るほど、早朝から活動をしたり…。議員さんの仕事はこんなにも体力を使う地道な仕事だったのか、と驚きでいっぱいになりました。実際に、私はポスティングの後、筋肉痛で数日間苦しみましたが、そんな私とは裏腹に、延子さんは私の倍の枚数ポスティングをしてるのに、まだまだいける。とおっしゃっていて、自分の甘さや、根性のなさ、そして度胸のなさを痛感しました。ポスティングだけにはとどまらず、議会で質問をする時の原稿は一万字くらい書くのだそうです。知らなかった。いつ寝てるんだろう。議員さんってすごい。それが私が持った率直な感想です。それでも、いきいきと自信を持って仕事をなさっている延子さんを見ていて、私も将来こんな風に、自分の仕事に自信を持って取り組める素敵な女性になりたいと思いました。
このインターンを通して、政治家のお仕事、自分の弱点を知ることができたと共に、たくさんの仲間や、OBOGの皆さん、たくさんの議員さん、他の議員さんのインターン生等々、様々な素敵な出会いがありました。たくさんの経験をさせて頂いて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。延子さん、延子インターンの皆。本当にありがとうございました。
『黒くなったね。』
日焼けを気にする大学2年生の女子生徒にとっては、結構ショックな言葉ですが、私にとっては、この夏頑張った証明であり、勲章です。
インターン日記①
「あなたにとって『政治』とは何ですか?」上智大学3年 前島美希
若年投票率の低下がしきりに叫ばれる中で、日本社会に政治のことを語れる若者はどれほどいるでしょうか。今年20歳を迎えた私にも、若者の政治離れという問題は他人事ではありません。その証に、インターンを始める前は民主党の代表の名前さえ知りませんでしたし、大学生活での友達との会話には政治のせの字さえ出てきたことはありませんでした。だから、こうして議員インターンの日記を書く日がくるなんて、夢にも思っていませんでした。そんな私が、なぜこのインターンをやることになったのか。それは将来政治家になりたかったからでもなければ、政治に関心があったからでもありません。学校教育や国際交流に力を入れていて、明るくて笑顔が素敵、と評判の中村延子議員にただ会ってみたい、というとても単純な動機からでした。
さて、私は政治についての知識は持っていなかったものの、政治や政治家に対するイメージは自分の中にぼんやりとありました。お堅くて、眉間に皺を寄せて会議をやっていて、頭が良くて、偉大で…。私にとっての政治や政治家は、少なくとも、私のような凡人とはかけ離れた雲の上の存在でした。だからこそ、そうでない政治の一面を覗く機会がたくさんあった、インターン活動は驚きと感動の連続でした。
まず、お堅いイメージですが、これは、ものまねをしてインターン生を笑わせてくれるとてもフレンドリーな中村議員や、インターン期間中にお会いした愉快な議員の方々によって払拭されました。また、インターンで最も楽しかった活動がアメリカの議員との交流会ですが、そこでお会いしたボストンやニューヨークの議員もとても親しみやすく、政治家がぐっと身近に感じるようになりました。
そして、眉間に皺を寄せて会議をやっているイメージですが、政治家の仕事は会議だけではなく、他にもたくさんの活動がある、ということもこのインターンを通して初めて知りました。ポスター貼りやポスティング活動、街頭演説など行う仕事は多岐にわたります。私もこれらの活動に加わらせてもらいましたが、ポスティングは炎天下のなかくたくたになりながら行い挙句の果てには道に迷ったり、街頭演説は早起きをして駅に向かわなければならなかったり、と体力勝負の部分も兼ね備える、政治家の仕事の大変さを身をもって実感しました。また、議会は厳かな雰囲気のもと行われていますが、時に愉快なジョークが飛び交い笑いが起こる、楽しい場でもありました。
最後に、インターンを終えた今の私にとって「政治」とは何か、と聞かれたら、私は迷わず、自分の生活の一部である、と答えるでしょう。それは、消費税の増税や、就活の時期の改定、がん対策など、大学生である私の身の周りの事柄でさえも、政治に関わっていることだらけである、ということに気付いたからです。そしてこういった私たちの身の周りのことを何時間もかけて全力で話し合いをする政治家がいます。だからこそ、自分の生活の一部である政治にもっと関心を持ち、知っていかなければならないのです。このインターンを通してできたすべての経験と出会いに感謝します。
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